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クインエッセンス アロマ便り
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エッセンシャルオイル、メイチャンは、植物名のリツェアクベバ(Litsea cubeba)の名前でも知られており、クインエッセンスでもその名前で販売しています。また、エキゾチック・バーベナ、トロピカル・バーベナとも呼ばれますが、植物としては本当のバーベナ(Lippia
citriodora)とは関係ありません。この名前の関係は、香りが似ているためでしょう。
実際、メイチャンが「バーベナ」のオイルとして、疑うことを知らない不慣れなバイヤーに供給されることも珍しくありません。 また、メイチャンはメリッサに混ぜられることがあります。 このような偽和(混入)は専門家にはすぐわかりますが。
<植物>
クスノキ科の植物であるリツェアクベバは5〜8メートルまで伸びる小さな落葉樹で、直径6〜20センチの直径のなめらかな幹の木です。マウンテンスパイストゥリー、チャイニーズペッパーと言われ、白または薄黄色の花はレモンの香りを帯び、小さなコショウのような実をもち、それがクベバの名の由来となりました。
香りのする実は直径4〜6ミリの丸い形で、緑色から赤、そして熟すと濃い茶色に変わり、乾くと黒くて大きなコショウのように見えます。エッセンシャルオイルは、この実から採られます。オイルは花、枝、樹皮、根、葉からも採られますが、実から採取される香りとは違います。
<伝統的な使用>
この植物は中国の漢方薬として、喘息、腰痛、冷え、消化器系不良、月経困難症、頭痛、筋肉痛に、長い間使われています。
<生育地>
リツェアクベバは中国、インドネシア、他の東南アジアに原生しています。中国ではもともとは南部に、そして揚子江の南側の中央部、東部で栽培されています。またこの種は少しですが、ジャワ、スマトラ、カリマンタンの海抜700〜2300メートルの地域にも育ち、日本と台湾でも栽培されています。
精油は1950年代にシトラールの原料としてレモングラスと競合するようになって、西洋でも手に入るようになりました。 石けんや香料、調味料として広く使われ、今ではほとんどのオイルが中国で生産されています。
エッセンシャルオイルは新鮮な果実から水蒸気蒸留法で抽出されます。薄黄色で、フルーティでややスパイシーなレモンのような香りです。多くの人にとって、レモンシャーベットを思い起こさせる香りでしょう。このレモンの香りはレモングラスに似ていますが、より甘く洗練された感じです。甘いレモンの香りを持つリツェアクベバは、香料、化粧品、調味料に広く使われています。
<アロマセラピーでの使用>
リツェアクベバのオイルは気分を高揚させ、リフレッシュ、刺激の作用があるため、疲れたときや無気力な心理状態に陥ったときに向いています。落ち込んだ気分の時にこの香りを焚けば、素早く元気付けてくれることでしょう。また、神経系を強壮するため、不安やストレス、混乱した気分からすっきりしたい時に適しています。
抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用にも優れているので、せき、風邪、水虫の予防、キッチンの洗浄にも用いられます。効果を高めるのにティートリーとブレンドすれば、消毒剤のような臭いなしに強力なクレンジング効果を得られるでしょう。呼吸器系の強壮にも使われます。
スキンケアでは、穏やかな収斂作用がアクネやオイリー肌に効果的です。またデオドラント効果により過剰な発汗を抑えるので、全身のローションに加えるのもよいでしょう。このオイルは穏やかではありますが、一部の人には肌刺激となることもあります。しかし、香りが強いのでごくわずか加えれば十分であり、ほとんどの人に問題はありません。
ブレンドする場合は多くのオイルとあい、甘いレモンの香りを加えます。バジル、ベルガモット、クラリセージ、ジンジャー、ジャスミン、ラベンダー、リナロールウッド、プチグレイン、ローズ、ローズマリー、ローズウッド、イランイラン、そしてすべての柑橘系オイルとのブレンドを試してみてください。
Written by Sue Charles
Copyright: c 1997-2009 Quinessence Aromatherapy Ltd
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<ご注意>
アロマセラピーは、医療・治療行為ではありません。
クインエッセンス・ニューズレターに記載される記事は教育・研究目的のものです。精油などのご使用については、自己管理に基づいて行われるようご注意ください。 |
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