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クインエッセンス アロマ便り
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オイルのプロフィール「スイートマジョラム」 〜2007年11月号より〜 |
== Marjoram Sweet (Origanum majorana) ==
スイートマジョラムは多年性の植物で、60センチほどの高さまで育ち、卵型の葉と薄紫か濃い紫色の花をつけます。6月から9月にかけて咲く花は、小さな花がたくさん集まって房をつくります。暖かい気候と日照、水はけのよい土壌を好む植物。(写真)
植物全体が暖かくフレッシュな芳香を放ち、その香りは、有名なハーバリスト、カルペッパーいわく、「呼吸を妨げるすべての胸の病を緩和する。」 葉はスパイシーな香りを放ち、料理の香辛料として、そのままで、あるいは乾燥させて、世界中で何世紀にもわたり使われています。
<原生地と伝承>
マジョラムの原生地は地中海地方と北アフリカといわれ、そこから広がり、古い記録によれば紀元前2000年ごろエジプトに伝わりました。エジプト人はマジョラムを死者の国の神オシリスにささげ、葬儀のハーブとして、また軟膏や医薬、さらに媚薬としても使われました。
ギリシャ人とローマ人はマジョラムを幸せのハーブと考え、愛と美と肥沃の女神アフロディーテにささげました。マジョラムの花輪は愛と名誉のシンボルとして新郎新婦の頭に載せられました。またギリシャでは死者の安らかな眠りを祈る葬儀のハーブとしても用いられたのです。 |
Copyright: c 1997-2006 Quinessence Aromatherapy Ltd
スイートマジョラム
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<マジョラムの名前>
スウィートマジョラム(学名:Origanum majorana)はシソ科の植物で、Origanum(ハナハッカ)属の中に30種以上の「マジョラム」があります。種類が多いことと、Origanum(ハナハッカ属)の植物が広く医薬や調味料に使われてきたため、正しい種の分類についてはある程度混乱が生じています。たとえば、Origanum
vulgareはよく「ワイルド・マジョラム」といわれますが、ポットマジョラム(Origanum
onites)も「ワイルド・マジョラム」と呼ばれています。
また知っている人も多いでしょうが、Thymus mastichinakaraから抽出された精油は、ワイルドまたはスパニッシュ・マジョラムと呼ばれることがありますが、これはスイートマジョラムとは違う属の植物です。
<原産地と抽出>
エッセンシャルオイルの原材料となる植物は、エジプト、ドイツ、ハンガリー、チュニジア、スペイン、そして最近ではアメリカで栽培されています。フランス南部では通常8月〜9月に収穫されます。
エッセンシャルオイルは水蒸気蒸留法で花のついた先端部から抽出され、採油率は1%〜1.5%。薄黄色のオイルで、温かみのあるスパイシーな香りがします。
<アロマセラピーでの使い方>
アロマセラピーでは、マジョラムは筋肉の痛みや痙攣、関節炎やリウマチのマッサージにすぐれています。マジョラムの暖かめて鎮める作用は、すべての筋肉と関節の状態を緩和するでしょう。
調味料に使われるハーブから抽出されるほとんどのオイルと同様、マジョラムは消化を助け腸の痙攣に効果があるといわれています。消化器にはたらきかけるときは右回りにマッサージするとよいでしょう。生理中の下腹部痛はマジョラムの温湿布で和らぎます。
香りを吸引すると、鼻と頭痛がすっきりし、ぜんそくや気管支炎を緩和するといわれています。また神経系を鎮静し、怒りとストレスをしずめてくれます。
スイートマジョラムはリラックス効果が高いため、睡眠不良にも用いられます。寝る前の入浴に数滴をバスタブにたらしたり、寝室に香らせるとよいでしょう。暖かく静める香りは安らかな眠りに最適です。もう少しリラックス効果を高めたいときは、クラリセージとブレンドすることもあります。
マジョラムは多くの精油とよくあいますが、ブレンドにおすすめなのは、ベルガモット、ブラックペッパー、シダーバージニア、カモミールローマン、クラリセージ、サイプレス、ラベンダー、ミルラ、ローズマリー、かんきつ系。
直感にしたがっていろいろなブレンドを試してみましょう。マジョラムは許容範囲の広いオイルで、ブレンドすることによりハーブ調でスパイシーなニュアンスをくわえてくれます。
Written by Jeoff Lyth
Copyright: c 1997-2009 Quinessence Aromatherapy Ltd
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<ご注意>
アロマセラピーは、医療・治療行為ではありません。
クインエッセンス・ニューズレターに記載される記事は教育・研究目的のものです。精油などのご使用については、自己管理に基づいて行われるようご注意ください。 |
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